Overview
# Family Pass
Googleアカウントが異なるFamily間で、パスワードを安全に共有・同期できるChrome拡張機能です。
## 仕組み
- パスワードは暗号化され、マスターパスワードから鍵を導出します。
- 暗号化された保管庫ファイル(`family-vault.fpass`)を **Googleドライブ等の共有フォルダ** に置き、各自のChromeから読み書きすることで同期します。
- ファイルの中身は常に暗号化済みなので、Googleや第三者に平文パスワードが渡ることはありません。
- 変更はエントリ単位で「新しい方が勝つ」方式でマージされ、削除もFamily間で伝播します。
## 前提
- Google ドライブ(パソコン版)/ Dropbox / OneDrive など、**共有フォルダがパソコン上のフォルダとして同期されている**こと。
- Family全員が **同じマスターパスワード** を使うこと(忘れると復元不可)。
- **異なるマスターパスワードで作成された共有ファイルは利用できません**。利用するには拡張機能を再インストールし、そのファイルに合ったマスターパスワードを設定し直してください。
## インストール
1. このフォルダ(`family-pass`)を任意の場所に置く
2. Chromeで `chrome://extensions` を開く
3. 右上の「デベロッパーモード」をON
4. 「パッケージ化されていない拡張機能を読み込む」→ `family-pass` フォルダを選択
## セットアップ
### 最初の1人
1. ツールバーのアイコンをクリック → マスターパスワードを決めて入力(8文字以上)
2.設定→「新しい共有ファイルを作成」→ **共有フォルダの中**に `family-vault.fpass` として保存
3. ポップアップに戻り「同期」を押す
### 他のFamily
1. 共有フォルダがパソコンに同期されていることを確認
2. 拡張機能をインストール →設定→「既存の共有ファイルを選択」→ 共有フォルダ内の `family-vault.fpass` を選択
3. ポップアップで **同じマスターパスワード** を入力してロック解除
## 日常の使い方
- **登録**: 「+ 新規登録」でサイト名・ID・パスワード等を保存(ログインページで開くとサイト名とURLが自動入力されます)。URLは http:// または https:// のものだけ登録できます
- **自動入力**: 登録済みサイトのログインページで アイコンを開くと、一致する登録が先頭に「設定入力」ボタン付きで表示されます。押すとID/パスワードがフォームに自動入力されます(URL欄にそのサイトのURLを登録しておくことが条件)
- **利用**: 一覧から開いてコピーも可能
- **同期**: 登録・変更後や、Familyの変更を取り込みたい時に「同期」を押す
- **ロック**: デフォルトではブラウザを終了すると自動的にロックされます
## ロック設定
$2699$FE0F(設定)→「ロック設定」で、ロック解除の維持期間を選べます。
- **ブラウザを終了するとロックする(Default)**
- **ロック解除を維持**: 1時間 / 3時間 / 6時間 / 1日 / 3日 / 1週間 / 2週間 / 1カ月 / 半年(6カ月) / 無期限 から選択
- 期間を選ぶと**維持期間終了日時**が表示されます(分以下は切り捨てて00分)
- 1カ月以上(無期限を含む)に設定する場合は、マスターパスワードの確認が必要です
- 維持期間を設定した後にブラウザを終了すると、以降の**ロック設定の変更にもマスターパスワードが必要**になります
- 「維持」期間中は暗号化キーがパソコン内に保存されるため、共用パソコンでは非推奨です。手動ロックでいつでも解除できます
## 使用者の権限
$2699$FE0F(設定)→「使用者の権限」で、そのパソコンの使用者に編集を許可するかを設定できます。
- **編集権限 無(デフォルト)**: 詳細表示では**IDとURLのみ**表示。パスワードの表示・コピー、登録・編集・削除は不可。「設定入力」での自動入力は可能(パスワードは画面に表示されません)
- **編集権限 有**: 全機能が使えます
- 「有」で保存するには毎回マスターパスワードの確認が必要です(セットアップ後、最初に設定してください)
- マスターパスワード未設定の状態では権限を変更できません(設定を促す通知が表示されます)
- 「無」を「ロック解除を維持」と組み合わせると、パスワードを見せずにログインだけさせられます
> 「編集権限 無」は操作ミス防止・抑止のための機能であり、技術に詳しい使用者に対する防御ではありません。**
> ブラウザの開発者ツールを使える人であれば、保存された設定や(「ロック解除を維持」中は)復号キーにアクセスできる可能性があります。
> 確実に内容を秘匿したい相手とは、そもそもマスターパスワードを共有しないでください。
## 既存パスワードマネージャーからの移行
設定→「既存パスワードマネージャーからの移行」で、Chrome / Edge 等からエクスポートしたCSV・TXTを一括インポートできます(1行目に列名ヘッダーがある形式)。
- インポートにはマスターパスワードの確認が必要です
- パスワード確認後、プレビューで件数と列の対応を確認してからインポート実行
- 既存と重複する登録(同じURLとID)は自動でスキップ(解除可)
- **インポート後、平文パスワードを含む元のCSVファイルは必ず削除してください**
## CSVへのエクスポート
設定→「CSVへのエクスポート」で、全登録をChrome/Edge互換のCSV(name, url, username, password, note)として書き出せます。マスターパスワードの入力が必要です。他ソフトへの移行やバックアップ用です。**書き出されたCSVは平文のため、使用後は必ず削除してください。**
## プライバシーとセキュリティ
- この拡張機能は、パスワードを含む**一切のデータを外部に送信しません**。エラー情報の収集も行いません(エラーのコンソール出力もデフォルトOFF。設定画面のデバッグ用設定でのみ有効化可能)
- マスターパスワードはどこにも保存されません。**忘れるとデータは復元できません**
- 共有ファイルは暗号化されていますが、マスターパスワード自体をメール等で送らないでください
- 削除済みデータの痕跡(タイトルのみ)は同期の誤認防止のため90日間保持されます
- 自動入力は「設定入力」を押した時だけ、そのタブに対してのみ動作します(常時ページを監視しません)。フィッシング対策として、URLが一致しないサイトには入力ボタンが表示されず、さらに入力実行の直前にもタブの現在URLを再確認します
- 登録できるURLは http:// / https:// のみに制限しています(javascript: 等は登録不可)
## ファイル構成
```
family-pass/
├── manifest.json # 拡張機能定義 (Manifest V3)
├── popup.html/css # メインUI
├── options.html # 設定画面(共有ファイルの選択)
├── js/
│ ├── crypto.js # PBKDF2 + AES-GCM 暗号化
│ ├── vault.js # 保管庫データとマージロジック
│ ├── filestore.js # File System Access API でのファイル読み書き
│ ├── importer.js # CSV/TXTインポートのパーサー
│ ├── popup.js # メインUIロジック
│ └── options.js # 設定画面ロジック
└── icons/
```
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